【試験という名の大乱戦】

9/27
6715人が本棚に入れています
本棚に追加
/237ページ
貫かれた風音は丸太に変わって消えると、背後からの筋肉列車の突進。 背面跳びのようにゴウを躱すと同時に魔法陣を展開、その魔法陣を名は『雷撃の槍』 長く鋭い槍が放電しながらゴウの無防備な背中を貫こうとする。 「ガハハハハハハハ!!許可は出たッ!!こいッ!!剣ッ!!」 遂に自分の聖剣の銘も忘れたのかそう言うと空からゴウの背後へと墜ちて来て地面に突き刺さる二本の大剣。 それは主を護るかのように雷の槍を打ち消し、微動だにせずに鎮座する。 「ガハハハハハハハ!!【炎岩龍(サラマンダー)】だったな。叩き潰すとするぞッ!!」 地面に刺さった大剣を抜いて担ぐようにして持ち上げるとその内の一本を投擲。それを防ごうとはせずに体を反らして避ける。 それを見越したように接近していたゴウが大剣をまるで木の棒を振るうかの如く振る。 それは躱す事も許さない速さで首へと振り抜かれる。 「チッ、中々やるじゃねぇかッ!!」 振り切った状態の無防備なゴウの眼前に展開される魔法陣。 「ありえないんだけどっ!!女の子にそんなことしたらダメなんだからねっ!!」
/237ページ

最初のコメントを投稿しよう!