826人が本棚に入れています
本棚に追加
ボクがあの人に会ったのは偶然だった。
タバコが似合わないキレイな人。
ライターを借りたのもわざと。
収録のスタンバイ中に廊下を歩くあの人を見つけた時は、『チャンス』だと思った。
どうにか連絡先をゲットした時は、今まで感じた事がないような気分。
素直に舞い上がった。
でもあの人はアイツの女だった。
せっかく見つけたと思ったのに。
だからボクはあの人に更に近づいた。
あの人に近づくのはアイツに復讐するため。
そう、ボクは兄貴の仇を討つんだ。
その為に、ここまで這い上がってきた。
最初のコメントを投稿しよう!