沈まぬ月の眼

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ワン!ワン!ワン! 「なんだ、おめぇだち…こんな夜更けに何してんだ?山菜取りか?」 軽トラの中には有名野球チームのキャップを被った爺さんと柴犬が助手席で直人と遼を見て吠えながら乗っていた。 「爺さん、ここら辺で変な集団とか女の子を見かけなかったか?」 直人は亜美達の事で何か知らないか爺さんに尋ねる。 「人は見でねぇーなぁ。だげども夜更け、タロウがうるさぐ吠えるがら起ぎだよ。んで外さ行ぐど、家から車が走る姿が見えだな。夜中に走る車なんて滅多にねぇがら、なんだべとは思ったが」 爺さんのその言葉に出てきた、深夜徘徊の車、嫌な感じがし質問を続けた。 「なぁ爺さん?家は●沢神社の近くか?」
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