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男達はルームランプをつけて前の席に居た男達も亜美と遥の傍に近寄ってくる。
あるものはバタフライナイフをちらつかせ、あるものは車内でカメラを片手に撮影の準備を始め、あるものは亜美と遥の身体をいやらしく触る手が離れない、あるものはピンク色の棒を袋から出したりしている。
「じゃあビデオの準備出来たら始めますか。にひひ。にひひひ」
ひっきりなしに声をあげているが、それをものともしない男達の姿や言動を見て、亜美と遥の心中にあった、どうにかなるかもしれない、直人がきっと来てくれるという心に思い込ませていた小さな希望は、だんだんと不安という悪魔に喰われ絶望に変わりつつあった。
助けて下さい…
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