沈まぬ月の眼

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点々と見える外灯が怪しく光る暗闇の中、●沢の地域をバイクで必死に探す直人の姿があった。 「くそーどこだよ」 亜美に関する事が何一つ見つけられない…その焦りが時間と共に流れていく。 どの家も農業で生計を経てているのか、視界に入ってくる畑や小山を挟み隙間長く点在する民家達。 バイクで走る中、見える民家はどれも明かりは消えていた。 「●沢にいるのか…」 車がギリギリ2台程通れると思われる道の真ん中で、ずっと動かしていたバイクを止めて片足を地面につき、辺りを見渡した。 「亜美…」
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