理性の無い獸

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助けて下さい… 自分以外の人間に叫んでも意味が無く、心の中で叫んでも意味が無い。 そんな事なんて知っている…だけど…。 小さな希望が不安という悪魔に喰われかけていても亜美と遥は受け入れたくなかった。 背中の後ろで両手を繋がれた手錠のせいで手の平や指、手首等は動くが、何気なく毎日使っていた両腕の様に扱う事は出来ない。 太股全体とふくらはぎから足首までにかかる間は片足ずつに黒いガムテープで巻かれていて、両足を開く事は出来そうだが歩く事は不可能。 しかも亜美と遥の傍には名前も知らぬ5人の男達がいる。 「あんま暴れんなよ~にひひ」 到底逃げるなんて不可能な状況を感じながらも、この現実からどうにかして逃避出来ないか諦めきれない自分達がいた。 「撮影準備オッケー!!」
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