理性の無い獸

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「やめてー!!!やだ!やだ!やだ!…」 ジョキッ!ジョキッ!ジョキッ!というハサミで切る音、泣き叫ぶ声、喜びの笑い声… 遥の脚の付け根が見えそうになる辺りで、ハサミを持つ男は一旦その手を止めた。 「さぁて~パンティーは何色かなぁ~?俺は紫!」 「赤だろ!」 「いや黒だ!」 「あっやっぱ俺、紫やめて白!」 「ん~ピンクじゃね?」 「緑っしょ!?」 「ぎゃははははっ!緑パンツだったら超笑えるって!!」 「あっお前、緑パンツを馬鹿にすんなよ~」 男達は各々、ずっと楽しみにしていた発売されたばかりのゲームを始めるかの様に、色を言い合っている。
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