理性の無い獸

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今この場所で、眼から見え肌で感じる悪夢の様な出来事、現実の恐怖という自分達を飲み込んだ波が退く事は無い。 「じゃあ早速、切っちゃうぞー!!」 徐々に切り破られていくショートパンツの中から親友の亜美すら知らなかった赤いTバックが垣間見えた。 「赤じゃん!!」 「ちっ!」 「レッドパンティー!!レッドパンティー!!やっぱ俺が言ったとおり赤だ!!!」 「なんだ緑パンツじゃなくて赤かよー。空気が読めてねーし」 「ってかTバックじゃねーか!!この女ある意味、空気が読めてるって!!」 無造作に切られて異なる形になってしまったショートパンツは男達に剥ぎ取られ、車のシート下に散らばった。
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