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男が発した〝直人〟という言葉が響いてきて頭から心に届き、亜美は静かに呟いた。
「……な…おと…」
「ん?はぁはぁ…亜美ちゃん?何言ってるのさ?聞こえねーよ。やべっ…すげー気持ちよくなってきた…」
男がブツブツ言いながら亜美に鋲を打つ間
直人という人物…
直人と過ごした日々…
直人がくれた数々の言葉…
…初めて自分が心から愛した直人との想い出達。
一瞬の間に湧き出る大切な過去が蘇ってきた時、亜美の中で何かが変わった。
「やめてぇー!!!!」
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