幸せ絶頂期

34/34
前へ
/35ページ
次へ
「せっめ!」 人んちに来て、第一声が、これ。 相変わらず口も態度も悪いわりには、なんか物欲しそうな顔をしている 三つ子の魂、なんたら。ですか。 「こんなとこさっさと引き払えよ」 「……」 言いたいことはわかるけど。 屈折しすぎておる。 そして、ちょっと失礼だろー、と。背中で無言の怒りを現して、私は荷造りをする 子供だ。 大きな子供がいる。 ―――つづく
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7945人が本棚に入れています
本棚に追加