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超音波検査室のドアをそっとスライドさせるとヒンヤリとした空気が流れてきた。
「わ、さむ!」
エアコン設定して患者をつれてきてもらうように病棟に電話をかける。
5分くらいで患者がベットのまま運ばれてきた。
患者は酸素マスクをしている。
「67才男性です。
意識レベルは200。
今、酸素は2L流してます。」
カルテを受け取り
チラ、と患者を見ると酸素マスクをしてたくさんの点滴チューブに繋がれている。
心の奥にある鉛のような塊がズンと音をたてた。
痛々しい…
仕事をはじめてからもう何年も経つけれど…何年経ってもチューブに繋がれた患者さんをみるのは慣れない…
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