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「…で? この数日は忙しそうだったけど…色々あったのかな?」 カウンターに座った私の隣で智衣がニヤついている。 あちゃ~… この智衣の顔… やっぱり尋問なんだ…よね? よく行く駅前の居酒屋は年度末にはまだ早いというのに満席だった。 駅から少し離れたところにある最近できたワンショットバーに私を連れてきた智衣は 「ま、ま。 飲みなされ!飲みなされ!」 なんて、 ニマニマしながらグラスを私の口へと傾ける。 「わ!智衣!ストップストップ!」 私は今にもこぼれそうになっている斜めのグラスに口をつけそのまま一気に飲みほした。
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