8/19
前へ
/314ページ
次へ
一歩ずつ追いつめられて再びエレベーターの中に後ずさった私の背中がエレベーターの壁にトンとぶつかった。 行き止まりだ。 それでも先生は一歩、また一歩と間を詰めてくる。 「う…」 ポーンという音とともにエレベーターのドアがスーッと静かに閉じられ密室となった。 先生の長い手が私に向かって伸びてきて肩の上にのせられる。 そして…反対の手も私の顔に向かってゆっくりと伸びてくる… 「…!」 私の胸がドキンと鳴り… …ギュッと目を閉じた…
/314ページ

最初のコメントを投稿しよう!

884人が本棚に入れています
本棚に追加