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すると先生は間合いを詰めるようにゆっくりと私に向かって歩いてきた。
一歩、また一歩と。
思わずじりじりと後退する私。
一歩ずつ追いつめられる形となり後ずさった私の背中がエコー室のドアにトンとぶつかった。
「!」
行き止まり。
それでも先生は一歩、また一歩と間を詰めてくる。
その時、スッと上がる先生の左手。
「!」
叩かれる…!
咄嗟に両手で顔をカバーして私はギュッと目をつぶった。
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