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病院から借りているというマンションは駅前の新しいタワーの一室だった。 駅に直結した1階はおしゃれなカフェで2階は本屋、3階はビューティーショップやジム等が入り4階から20階が居住マンションになっている。 「おじゃましまぁす…」 控えめに挨拶して後ろ手でしめた玄関は重厚でウチのドアとは大違い。 玄関から廊下がのびて突き当たりが部屋らしい。 廊下の左にあるドアはたぶんバスルームやトイレだろう。 カチャリと突き当たりのドアを開けた先生のあとに続いて足を踏み入れたリビング。 「わぁ…きれいにしてるねぇ…」 15畳くらいのリビングダイニング。 小さなカウンターキッチン。 右にもうひとつ扉 そして正面の大きな窓からは駅前から駅前公園までのイルミネーションが見えた。 「夜景にはちょっと物足りなかったね」 先生はそう言って窓の外を見る私のそばに立った。 「そ、そんなことぜんぜんないですよ!あ、あははは…」 「…」 どーしよう どーしよう どーしよう 緊張して何をいってるかわからなくなってきた! さっきの意気込みはどこ行ったんだ自分!
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