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「ああ…風花だ…!」
見上げた空から青空が覗く…
分厚い灰色の雲の扉が少しずつ開き光が降り注ぐ…
そして雪ひとつひとつに光が当たりキラキラと輝いていた。
風花を舞わせる風には少しだけ春の匂いがする。
「キレイ…」
頬に舞い降りた雪はじんわり溶けて染み込んでいく…
まるで渇いた土に水が染み込むように…
まるで渇いた心を潤すように…
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