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「夏妃ちゃんお昼だよ~!行ける~?」
検査部のドアが少し開き同期の智衣がヒョコと顔を覗かせた。
チラと測定機器の画面をみると終了時刻まであと5分。
「あ!ごめん!あと5分くらいかかる!」
「じゃ、食堂いって先に準備しとくね!」
「うん!ありがとぉ~」
先程のおしゃべり組も解散し検査室はいつもの空気に戻っている。
ここ、星和記念病院は総合病院ほど大きくなく個人病院ほど小さくない病床100弱ほどの中病院。
科目は外科、内科、整形外科、などあるが最近力をいれ始めているのが循環器科、心臓の病気を診る科目。
それに伴い新しく大学から常勤の医師が来た。
それが先程のカッコイイ先生…らしい。
「お先にお昼いってきまーす!」
仕事を一段落させて部署の他二人に声をかけて私も社員食堂のある5Fに向かった。
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