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出来上がりを入念にチェックして気に入らないのを消している。
い「咲のさ、4月から住む部屋探してる?」
ね「え?まだだけど…受験前だよ?」
い「呑気なこと言ってると住むとこ無くなっちゃうよ」
ね「え~、そんなに厳しいお部屋事情なの?」
ラグに寝そべって、クッションを抱いている。踵で逆の土踏まずを叩いている。
い「まぁ、無くはないけど……(笑)」
ね「どっちだよ?(笑)」
い「やっぱりさ、いい部屋から埋っていくんだよ」
当たり前やん(笑)
い「探してあげようか?、私」
ね「うん、それは助かる」
よしよし。そう言いながら起き上がる。
あぐらをかいて座る。僕の視線と自分の股間を2往復して、それからそこにクッションをあてがう(笑)
い「まずさ、○○パレスとか○○建託とかはダメだからね」
ね「どうして?」
い「あんなの部屋と部屋の仕切り、ベニヤ板だもん。声筒抜けよ、声(笑)」
ね「どんな声?(笑)」
い「各種(笑)」
何かすげえイキイキとしている。
瞳がキラキラしている(笑)
い「まず、躯体はRCね。これは押さえとこ」
ね「くたいはあ~るし~?(笑)もっとわかり易く(笑)」
い「構造は鉄筋コンクリート(笑)」
ね「じゃあ、そう言え(笑)」
い「うん(笑)首都直下型地震なんてのも怖いじゃない?」
い「メモしなくて大丈夫?」
ね「いくもが、探してくれるんだろ?(笑)」
姉が帰ってきてもいくもの不動産談義は続いた。
姉も僕と一緒に聞いた。
七「で、あの辺で相場は幾らくらいなの?花沢さん」
い「う~ん、そうだね○万くらいかな」
七「(笑)」
花沢さんが耳に入らないくらい夢中で話していたいくもんでありました(笑)
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