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年末、大晦日、七海さんが帰ってきた。
この日に帰ってくるのは知っていた。けれど時間までは聞いていない。
12/31 am11:00 姉からのメール。
「あのさ、これってどうなのよ?」
あのさ、これのこれが何かといいますと……
前日、30日、じいさんばあさんは箱根の温泉宿へ、母と妹は横浜の叔母の家に。
うん、これって家に帰って来ても誰もいないということ(笑)
さすがに可哀想なので、咲と家に向かう。
まさか午前中に帰ってくるとは思わなかったんだよね。
家が見えてきた。
玄関の前で、ガラゴロキャリーに座っている七海さん発見(笑)
玄関先で僕と、言わないやつが悪い、聞かないやつが悪いとの言い争いが始まる。
気持ち言わなかった僕が悪いような気がする(笑)
玄関を開け、荷物を置く。
蕎麦屋はさすがに混んでるよなってことで、3人でパスタ屋へ向かう。
年越しパスタ。
道すがら、折角帰って来たんだし、僕の方から謝る。
それを聞いた七海さんは、僕の後ろに回り、「でしょ」「でしょ」と言いながら何度も僕のお尻にミドル(キック)を当ててきた(笑)
その内の何度かは咲だったのを知っている(笑)
だからって、一々振り返ったりはしない(笑)
後日母に聞いたところによると、姉は家に誰もいないことを知っていたらしい。
ただ、約束した場所に家の鍵を置き忘れたとのことだった。
たぶん姉は、受験前に一度咲に会っておきたかったんだと思うんだよね(笑)
さて、次回は「謎の書き初め大会」の巻(笑)
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