第2話

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遅い。明らかに遅すぎる。 ちらりと腕時計を見やると8時を既に回っている。 今私は巨大な校門の前で転校生を待っています。 「転校生についてはお前に一任する。明日の朝、校門まで迎えに行け。」 と生徒会室を出ようとした時会長に言われたからだ。 わざわざ寮から20分もかかる此処に来たのに1時間も待たされるとは夢にも思っていませんでしたよ。 「まだですかねぇ」 イライラとし始めた時、一瞬日が陰った。 そしてーーーーーーー 「そこどけぇぇぇえ!どいてぇぇえ!」 と声が聞こえてきた。 「はぁ……?」 上を見上げると毛玉が落ちてきました。 ……え? 考える間も無く私は彼(?)を受け止め、倒れました。 「いた……だ、大丈夫か?です。」 です。ってなんだよ。 「まぁ。とりあえずどいていただけませんかね?」 「あっ!!すまねぇ!…です。」 だから、ですってなんだよ。 毛玉は急いで私の上からどきました。死ぬかと思った…… とりあえず立ち上がり、軽く砂を払う。 「貴方が、転校生の巡間 凛【ハザマ リン】君ですか?」 「あぁ、そうだぞ!…です。おま、あー、あなた?綺麗な顔だな!…です。」
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