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遅い。明らかに遅すぎる。
ちらりと腕時計を見やると8時を既に回っている。
今私は巨大な校門の前で転校生を待っています。
「転校生についてはお前に一任する。明日の朝、校門まで迎えに行け。」
と生徒会室を出ようとした時会長に言われたからだ。
わざわざ寮から20分もかかる此処に来たのに1時間も待たされるとは夢にも思っていませんでしたよ。
「まだですかねぇ」
イライラとし始めた時、一瞬日が陰った。
そしてーーーーーーー
「そこどけぇぇぇえ!どいてぇぇえ!」
と声が聞こえてきた。
「はぁ……?」
上を見上げると毛玉が落ちてきました。
……え?
考える間も無く私は彼(?)を受け止め、倒れました。
「いた……だ、大丈夫か?です。」
です。ってなんだよ。
「まぁ。とりあえずどいていただけませんかね?」
「あっ!!すまねぇ!…です。」
だから、ですってなんだよ。
毛玉は急いで私の上からどきました。死ぬかと思った……
とりあえず立ち上がり、軽く砂を払う。
「貴方が、転校生の巡間 凛【ハザマ リン】君ですか?」
「あぁ、そうだぞ!…です。おま、あー、あなた?綺麗な顔だな!…です。」
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