第2話

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「そっか!お前、嶺って言うんだな!!よろしくなっ!」 呼び捨てですか、そうですかそうですか。 問題児そうなので出来れば宜しくしたくないですが、致し方ありません。 あ゛ーーーー!!関わりたくない!! 「宜しくお願い致しますね?」 多分今口の端がヒクついてますよ。 「じゃあ嶺!!聞いていいか?何でそんな嘘っぽい笑顔なんだよ!」 あなたが嫌だからです。←真剣に。 「そんなことないですよ?さぁ、理事長室に行きましょう。」 毛玉さんが後ろで叫んでいますが知ったこっちゃないです。 ************ 「さぁ、ここが理事長室ですよ。それではまた。」 会いたくないですが。 毛玉さん………いや、毛玉を理事長室の前に置いて再びエレベーターに乗り込み、一つ下の階のボタンを押して生徒会室へと向かう。 また何か言われるでしょうね。 「遅い。」 またこれですか。 「転校生のせいですよ。あの毛玉1時間も遅刻した上に私の上に落ちてきて私を潰した挙句いきなり友達だろとか言われてしかも笑顔が嘘っぽいなんて言いやがるんですよ!」 とにかく愚痴りたい。と思って言うと周りは理解が追いつかないのか、呆然としたような顔でこちらを見ていた。
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