第2話

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************ 「く、首が痛い……」 廊下を歩きながら首を左右にこきこき鳴らす。 あの後私は大凡お昼頃まで机で寝てしまったらしく…… 眼鏡を外してくれたり、毛布をかけてくれたりなどしていただきましたが如何せん机で寝てしまったので身体中が軋んでいます。 これからあの毛玉に会いに行かなければならないと思うと余計に身体が重くなっていく。 「はぁ…さっさと済ませてしまいましょう。」 彼が転入することになった1-Aのクラスへ向かう。 既に授業が終わっているのか開け放たれた扉を一応ノックする。 1番手前にいた生徒に話しかける。 「急にすみません。毛だm…失礼。えー…と…」 名前なんでしたっけ… あ、そうそう。 「巡間 凛クンは居ますかね?」 「巡間…?あ、転入生ですね。さっき赤羽【アカバ】くんと平城【ヒョウジョウ】くんを引き連れて食堂に行ったみたいですよ?」 「あ?」 食堂~!?なんで食堂なんか行かなくちゃいけないんです!?しかも毛玉に会いに!! 最悪ですね。 はぁ…いっそのこと食堂に行かなくちゃいけないならば食事も済ませてしまいましょう。
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