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私が一息に言い切ると返す言葉がないのか うぐ、と言葉を詰まらせた。
何故こんな馬鹿が生徒会長なんでしょうか。心底不思議ですね。
ただ顔が良いだけな気がしてきました。
いざまともになれば統率力といい、威圧感といい、まぁギリギリ会長らしくなるんですがね。
普段は唯の馬鹿ですね。
「おち…つ…て?嶺…。」
そう言い、私に抱きついてきたのは生徒会書記の水浦 柘榴【ミズウラ ザクロ】。
ひとりっ子で両親が忙しく、また有名な水浦家の御曹司ということで外出もままならずという状態が小等部に入るまで続き、少々会話に難があるがとてもいい子ですね。
わさわさ、とツヤのある黒髪を撫でる。
犬と同じ扱いになってしまうのは仕方ないと……
気持ち良さそうに目を細める柘榴。
ドン、と背中に衝撃が走る。
ビックリして振り返る。
「おはよぉ~嶺ちゃん♪」
「今日は遅かったねぇ♪」
「「どぅしたの~?」」
息もぴったりに話しかけてきたのは花笠 雪【ハナガサ ユキ】と雹【ヒョウ】。
双子でとても似ていて、白っぽい髪色の雪と青みがかった髪色の雹、で違います。彼らはまるで小型犬のように慕ってくれるので可愛いですね。
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