41人が本棚に入れています
本棚に追加
/57ページ
黄色side
楽屋で泣いてしまった俺を優しく抱きしめてくれて....2人で話をしようゆうことでこいつの家に行くことになったんやけど....
何をどう話せばええかが全然わからん。
俺自身がうまく言えない気持ちを口に出して、ましてや本人になんて言えるわけないやん。
でも....例え俺がうまく言えんくてもこいつなら
わかってくれる気がするんよな....
そう思ってチラッとあいつを見たら目が合って
何を考えたんだか優しく笑いかけてきおった
そんなんされても素直に笑い返せるわけないからまた可愛くない態度で下向いてまった....
「着いたで」
そう言ってまた優しく笑いかけてくるこいつ。
なんや俺が笑い返せないの知っててこんなんしてくるから腹立つわ....
せやけど俺かて素直になる決めたんやから
笑い返せなくても、目を見れなくても、せめてこいつの手だけは離さんようにするって決めた
せから一言ありがとって言って車から降りるとなんも言わんと手を握った。
一瞬びっくりした顔したけど、少し含み笑いをしてそのまま歩き出した。
素っ気ないななんて思って少し前を歩くやつを見たら耳が赤くなってたからなんか勝った気がして嬉しくて繋いでる手を強く握り直した
そうして気づけばどれくらいぶりだったかのあいつの家。
妙に緊張して落ち着かへん。
そんな俺の気も知らずに何食べたいかなんて呑気に聞いてきた目の前の男前な顔面に軽く一発キメて俺が好きなもん作れだなんてほんま可愛くない。おまけにどこぞの亭主関白やねん
それなのにへらっとしたまま
ちょお待っててなーなんて言うこいつはほんとにどうかしてる....
そこが好きってゆうのは一生本人には言わんけど
最初のコメントを投稿しよう!