38人が本棚に入れています
本棚に追加
紫「瑠璃......本当にごめんなさい.......私がもっとちゃんとしてればこんなことには...こんなの綺麗ごとって思うかもしれないけど、あなたのこと、忘れた日は無い。何度も迎えに行こうとした...でも、行けなかった........あなたがテレビを見て私に気付いてくれたら、もしかして会いにきてくれるんじゃないかって.....顔を忘れてもこのピアスとネックレスでいつか気付いてくれるかなって....馬鹿よね........」
涙をポロポロ流しながら言葉を紡ぐ紫織さん。
父は、もしかしたら母を見せたくなくてテレビを遠ざけたのかな.....
私が逃げないように.....
「....あの....紫織さん....、ずっと、会いたかったの....あんなこと言うために探してたわけじゃなくて....だから、っ、その...お母さんって、呼んでもいいですか.....?」
そう問うと、紫織さんが不思議そうな顔をした
紫「当たり前じゃない.....逆に...私なんかをお母さんと呼んでくれるの.....?」
「...当たり前じゃない....私を産んでくれたもの」
そう言って、疾風達に見守られながら、二人で静かに泣いた
最初のコメントを投稿しよう!