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--二年後--
あの戦いから二年後、私は実の兄が住んでいる東京に引っ越した。
正確には身を隠すため…かな。
そしてあの戦いから私の顔には後遺症が残った。右目をナイフで切られ失明してしまった。
だから今は眼帯を付けて生活をしている。
「お兄ちゃん!」
「んぁ?」
「えへへ」
「あぁ…なでなでな」
私はお兄ちゃんが好き。ブラコンまではいかないけど。なでなでされるのが好き。
「龍也、はよ」
「亜季おはよ」
「あっ、亜季さんおはよう御座います」
「蒼空ちゃんおはよ」
お兄ちゃんと同じくらいイケメンなこの人は佐倉 亜季さん。
お兄ちゃんと亜季さんはいわゆるホモで意気投合したのか勢いに乗って結婚までして一緒に暮らしている。
私も一緒に暮らしているので邪魔かな?と思いつつ2人の観察をしながら暮らしている。
と言ってもお兄ちゃんと亜季さんは私の一つ上の高校3年。
そして2人は暴走族。しかも全国No.1の…。
「蒼空ー?朝食出来たよ?」
「ありがと」
お兄ちゃん手作りの朝食を食べて私は部屋に戻って学校に行く準備をした。
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