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「千春ー」
友達に呼ばれ、振り返る。
「何?」
「昨日、柳瀬君と一緒に帰ってたんだって?」
「へ?」
柳瀬
その名前が出た瞬間に鼓動が早くなる。
あたし、ちゃんと普通に笑えてるのかな。
変な顔してないかな。
…分からない。
昨日はあの後特に何もなく、普通に話をして、普通に帰宅。
彼にとってあたしはただの家庭教師。あ、家じゃないから家庭教師じゃなくて放課後教師かも。
今は三限目の後の休憩時間。
次は移動教室だからか既に教室に柳瀬の姿はなかった。
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