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「…まぁ、帰り道一緒だから」
「ほんとー?怪しいなー」
「怪しいって何が」
苦笑いで返す。
友達も知らない、あたしのキモチ。
どうせ実らない恋なら誰にも言わないまま、終わればいい。
「神崎さん」
そろそろ理科室に向かおうと歩き出した時、ふいに後ろから男の子に呼ばれた。
「?」
なんだろうと思いつつも振り向く。
「ちょっといいかな」
「…え?」
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