学園祭~後編~

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そしてアナウンスの人が愛琉にマイクを渡してなにか一言言ってほしいみたいなことを伝えている。 そのマイクを愛琉は受け取った。 「えーと、みなさん!今日はこんなにたくさんの人が集まってくれて本当に嬉しいです♪こんなに集まるとは思ってなくてさっきまで少し緊張してました!けど隣にいる柚李のおかげでなんとかリラックスできました。未来先生が突然の用事ででれなくなっちゃいましたが、彼と二人で盛り上げていくんで応援よろしくおねがいしまーす♪」 それだけ言うと会場はワッとなり歓声がすごかった。 ''なんで早坂がいるんだあそこに''っていう声もちらほら。ちゃんと聞こえてるぞ。 それにしても、転校してきてまだ間もないのにこんなに人気があるのってなんかすごくないか。 前の学校で本当の友達がいないっていうのが嘘みたいに思えてくる。 まぁ嘘だったとしたらわざわざ引っ越してきたりしないと思うけど。 愛琉が''柚李もなんか言う?''みたいな感じでマイクを渡そうとしてきたので、俺はいい、と言うのを首を振って伝えた。 理解したのか愛琉はそのまま言葉を続けた。 「それじゃー早速歌います!聞いてくださーい!story♪」 この歌はstoryって言うタイトルがぴったりな歌詞の歌だと思う。 だから歌詞を見た瞬間すげー納得できた歌だ。 ………おっと、早く構えなきゃな。
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