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ライブも無事終了し、舞台裏で俺と愛琉はドリンクを飲みながら休憩していた。
そして二人でライブの感想とかを言い合っていた。
「あー、すっごく楽しかった♪あんなに大勢の前で唄うことってないからさー、すごく緊張したけどすっごい興奮したよー!!」
と今もまだ興奮が冷めないのか、愛琉ははしゃいでいた。
「俺はまぁ観客からしたら空気だからどーってことないけど、ただ自分の下手くそなギターを2曲分も聴かれたのは少し残念だったぜ…」
「そんなこと言わないで、十分大成功だったと思うよ!!柚李も全然ミスなかったでしょ?練習の時はどこかで1回はミスしてたじゃない、それが本番ではノーミスだよ?それってすごいじゃーん♪」
それはそうだけども、
あんな大勢の前に出るだけでも嫌なのに…
けどまぁ、ミスがなく弾けていくのはたのしいし気持ち良かった。
「ミス無く弾けたのは良かったと思う。未来先生なしでここまでの大成功を収めれたって言うのは単純に嬉しいかな。」
それに愛琉の唄はすげー上手かった。
だからこそのあの大歓声だろ。
本人には調子に乗らせないために言わないけどな。
「だよね!!これで未来先生までいたらもうスゴかっただろーね!!けど柚李と二人で出来たってのも、友情のキッカケになっちゃったりして?!」
と冗談っぽく言ってくる愛琉。
……こんな時まで友達の話って、ホントになんで俺なんだろうな……
もっとマシなやつなんてたくさんいるだろーに。
………たまには調子に乗らせてもいいか。
「あぁ、そうだな。」
「えっ?めずらしく否定されなかった?!」
あっ、調子に乗るとかの前にそう言う反応になるのね。
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