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「………誰?」
と彼は私の事を訪ね返してくる。
今は私が聞いたんだけどなー…
まぁいいや!
「うーんと…今は私が聞いたんだけどな………まぁいいや!私は葉琉【ハル】っていいます!私のお姉ちゃんがこの学校の人で、学園祭あるって聞いたんで遊びに来たんです。それで校内を回ってたんですよ!」
と、私は相手に説明する。
一応先輩だから敬語使わないとね!!
「それでなんでこの音楽室に?」
「それは回ってたらなんかギターの音が聴こえてきたんで気になって聞こえる方に歩いて来たんですよ!私楽器好きなんで。」
って言うのは嘘でこれを見るために来たんだから。
「それでなんで俺が誰か分かったんだ?」
「それはですね、まぁ……なんというか私の先生がよく話してるんですよ。''俺の学校で今度学園祭でライブするやつがいてさー、柚李って言うやつなんだけどな''みたいな感じで。だからギター弾いてるの見て分かりました!その先生の名前は………未来直哉って言うんですけど、わかりますよね?」
って言うか質問ばっかりじゃん!!
まぁ早坂柚李さんってことは分かったけどさ…
「まさかここでも未来先生の名前が出てくるとは……」
なにか彼がボソッと呟いた。
よく聞き取れない。
「っえ?なんかいいましたか?」
「いや、なにもない……」
それならいいんだけどこの人と直哉さんって仲が良いんだよね?
いつも楽しそうに直哉さん話してるからなぁ~。
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