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そうなのです。
わかっている方もいらっしゃったかもしれませんが、私葉琉と愛琉は姉妹なのです。
なんだか最近愛琉姉が楽しそうだから様子見に来たのもあるのにいないのかー……
もちろん私は愛琉姉の過去の事情は知っているけど、友達は出来たりしたのかな?
あの柚李っていう人とか…
「まぁ私の姉がいるから安心かと言われれば不安ですけど(笑)あの人たまに抜けてる所があるので…」
愛琉姉は大事なときに少しやらかしてしまうところがあるからなぁ
変に緊張しすぎてなければいいけど…
と、私の心配をよそに直哉さんはふっと笑いながら言う。
「大丈夫だよ、お前の姉ちゃんは俺の大事な教え子を変えてってくれているスゲー便りになるやつだ。まぁ本人は自分のために一生懸命やってるみたいだけどそれでもスゲー奴だと思う。あんな根暗なやつを変えてっていけるやつなんてそうそういないぞ。」
私にはまだ根暗にしか見えなかった…
けど、冷たい言い方の中にも優しさみたいなのがあるのは感じたんだよね!
愛琉姉も多分そう言う所に良さを感じたのかな?
「なんか自分の姉をそう言う風にいっていただけるのは凄く嬉しいです♪」
いつもは私が愛琉姉の分もしっかりしないとって思ってたからなー。
妹なのに(笑)
「あぁ、それなら良かった。………んじゃま、とりあえずお前も学園祭テキトーに回ってくれば?」
「そうします!」
そう言って私は立ち上がる。
そして、
「それじゃ行きますか直哉さん♪」
「えっ?俺も?」
直哉さんの返答は無視してそのまま手を引っ張って連れ出した。
「それじゃあレッツゴー♪」
ガラガラガラ
勢いよく扉を開けて出ていく。
………よかった、愛琉姉が楽しそうなまいにち送れてそうで!!
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