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「まぁそうなんだけどな。俺も今回はやらなきゃダメだって分かってるんだけど、なかなかやり方とか分からなくてな、結局やらずじまいになりそうなんだよなー…」
勉強をしたことがないやつはやり方が分からないと言ってやらないやつが多い。
俺もその一人であり、そう言って今まで何度か未来先生に言われた時もやり方が分からないと言って逃げてきた。
だけど今回は本当にそうは行かないよなー…
そんな俺を見かねたのか、愛琉はやれやれと言ったように俺に一つ提案してくる。
「もう、そんなんじゃ柚李進学も就職も危ないよ?!……柚李の未来の友達として私が教えてあげてもいいよ?」
「いや、いいよ。なんとかなるだろうし。」
「ダメ!!絶対に勉強はしなさい!!」
お前は俺の親かと言いたくなるような感じで怒られた。
……まぁしょーがないし少しは勉強してみるか……
「なら勉強はするけど、愛琉に任せて大丈夫なのか?」
なんとなく…なんとなくだけど愛琉じゃ少し不安が残ってしまう…
そんな不安を読み取ったのか、愛琉は自信満々にいい放った。
「まかせといてよ!………一応言っておくけど、私転入試験全教科95点以上だから。」
「くっ…よろしくお願いします…」
どうやら諦めて勉強するしかなさそうだ……
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