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そんなこんなで結局授業は全部睡眠に当てた所で放課後。
俺達二人は愛琉の家へ歩いているところだ。
愛琉の家へは電車に乗って行かないといけないので、少し早歩きで駅に向かっている。
「なぁ、いきなりだけどいつも遊ぶときとかわざわざ電車で来てくれていたのか?」
いつも遊ぶ場所が俺の家から歩いていける距離の場所なので、いつも電車でわざわざ来てくれていたのなら、なんだか悪いな…
「うん、一応そうだけど別に全然面倒とかはないよ!それよりも乗ってる時間も あー、もう少しで柚李と遊びに行けるなー って楽しみになれるんだ!!」
…………アホだ…
はぁ………
そんなこと聞いたらまたなんて言えばいいか分からなくなるな。
「そうなのか…?いや、でも今度から俺が愛琉の家らへんまで遊びにいくわ。やっぱそっちの方が俺からしてもいい。」
そっちの方が気を使わなくていいからな。
「えぇ!!別にいいのに!!」
「いや、俺もたまには離れたところまで出掛けてみようかなって、俺、愛琉に会うまで本当に引きこもり状態だったし。」
今思えば本当に不思議だな。
前までこんなに出掛けたことも無かったのに、今じゃここまで出掛けることが多くなっている。
まぁ面倒くさいと思うのは変わりないけど、愛琉といると…何て言うか…楽だからな…
だからまぁいいかみたいな。
「えぇー…うーん…じゃあそれでいいよ!!…………柚李の家にも行ってみたかったなー?」
「それは無理。」
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