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痴漢も追い払ったことなので、とりあえず愛琉の所にテクテク戻る。
「まぁ、俺にかかればひとつも騒ぎを起こさずに納めれますがな。」
戻るや否や俺は愛琉にそう一言自慢気に言う。
愛琉はクスッと笑って ホントだね と返してくれた。
「あっ、あとありがとうね!!私じゃどうしようもなくて…けど、柚李に任せてよかったー♪」
「俺も実際に痴漢の現場なんて見たことないから焦ったわ。ただでさえ電車なんて乗らないのに。」
うーん、というより愛琉と出会ってから面倒な出来事が起こりやすくなっているような……
まぁ、今は取り合えず勉強だわな。
そうこうしているうちに電車は目的の駅に到着した。
プシューという扉の開く音と同時に俺と愛琉は歩き出す。
愛琉についていく形で愛琉の家へと向かう
…っていると、後ろから足音が。
…スミマセーン……
「すみませーーん!」
俺と愛琉は後ろからの呼び声に振り返る。
っあ、さっき痴漢されてた子じゃん。
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