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「てかまず小野小町って出てきたのがすごいレベルだよ……」
隣で葉琉が落胆している。
別にお前に教えてもらってる訳じゃないからとやかく言われる筋合いはない。
「そうだねー…どうしようかな…なんとか平均くらいは取れるくらいに頑張ろっか……」
葉琉だけでなく明らかに愛琉もテンションが低くなっていた。
おそらくこれから教えていくことを考えると絶望を感じたに違いない。
……なんか自分で言ってて悲しくなってきた。
「そんなテンション落とすなって、俺だって勉強してこなかっただけでやれば出来る、と信じてる。」
「やったことないなら分からないじゃん。」
ごもっともで。
しかし教えるといってきたのは愛琉だからなんとか責任をとってもらわないとな。
「とにかく!!今からどんどん基礎から教えていくからね!!柚李のレベルはもうわかったから範囲絞って集中的にするよー!!」
さすが愛琉と言ったところか、早くも絶望を通り抜けてやる気モードに入ったみたいだ。
………俺一週間後生きているんだろうか。
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