15人が本棚に入れています
本棚に追加
/155ページ
それから10分くらい経って愛琉は戻ってきた。
手に持っていたものを俺に渡してくる。
「はい!柚李にこれあげる。ちなみにお揃いのストラップでーす♪」
またいきなりだな。
てかトイレに行ってたんじゃなかったのか。
「いきなりどしたんだ?それにトイレに行ってたんじゃ…?」
ニヤニヤと笑いながら愛琉は答える。
「トイレなんてホントは行ってないよ~、こっそりこのストラップ買いにいってたんだ!これはね、いつか柚李と友達になれますように、っておまじないだから絶対にどこかにつけてよねー!」
なんて言ったらいいか分かんなかった。
でも、愛琉は俺のためにわざわざ買ってくれたんだよな…
「ありがとな、せっかくだから付けとくよ。」
愛琉は嬉しそうに笑っている。
「全然いいんだよ?私がしたかっただけだし!それにこんなに素直にもらってもらえるとは思わなかったから嬉しい!」
っあ、そうかもな。
確かに今までは友達って言葉に異常に拒否反応起こしてきたからな…
俺少しは変われてんのかな?
でも独りの方がきっと楽なんだよな。
最初のコメントを投稿しよう!