変化?の始まり

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「私ね、友達いるんだけどいないんだ。」 「いや、意味がわからん。」 「いや、その…それはちょっと色々あってさ、簡単に言うと柚李が見た友達って言うのも友達って呼んでるだけの付き合いなんだよね。実際は上辺だけなんだ。」 そう言うのってあるよな。 非常に面倒な関係だとしか思わんけど。 「そうなのか、でもそれはなんで?愛琉ぐらい明るいやつなら普通に友達くらいできそうだけどな。」 愛琉は外見も整ってるし、まぁ性格も悪くはないから端からみたら友達多そうだし。 「実は私さ…いじめられてたんだよね。」 なんだか胸が少し痛んだ。 俺みたいなやつならそりゃ別にいじめられようがなにされようが納得いくけど、愛琉みたいなやつがいじめられてたなんて世の中分からないものだと思った。 でもいじめられてたってことはもうないんだよな。 愛琉は続ける。 「まぁその理由も簡単なんだけどさ、私の友達だった人の彼氏が私のこと好きになっちゃったんだよね。私は別に好きじゃなのにさ。それでなに人の彼氏に手出してんだよって言われちゃった!そこからかな、いじめとかが始まったのは。それで今の友達の人はただ違うグループに入っただけで言っちゃったらそんなに仲も良くないだよね!でもあっちも気を使ってくれてて一緒にいるみたいなだけなんだ!…」 俺は黙って聞いていることしか出来なかった。
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