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「だからなんて言うか…正直に言うと私のわがままと言うか…本当に私の勝手で友達になりたいって言ってるだけなのんだけどさ、柚李とはそれでも友達になりたいんだ!」
なるほどな。
愛琉にもそんな理由があったのか。
…でも俺にだって色々あるんだよね。
愛琉にも色々あったように。
まぁ今言うことではないけどさ…
「愛琉の事は分かったよ。けど悪い…俺まだ'友達'って言う関係になることが認められないんだ…」
愛琉は悲しそうに俯いている。
はぁ…そんな落ち込むなよな。
「けどさ…今までみたいカフェで話したり、今日みたいに…その…遊んだりするのは全然構わないぞ…。」
なんか照れ臭いな。
自分で言っておきながらすげー恥ずかしい。
けど目の前には明るくなった愛琉がいた。
「ホントに?それじゃ…今までみたいに遊んだり話したりしたい!もっと柚李と仲良く…なりたい!いつか柚李と友達…になり…たい!」
笑いながら泣くなよな。
そんな嬉しがられると…なんかな。
俺もいつか変われるのかなって、
愛琉みたいに前を向けるのかなって。
「私…決めた!柚李、ちょっと明日からしばらく私予定あるから次は1週間くらいあとになりそう!だからまたその時連絡するね♪」
「なにを決めたのかはしらないけどわかったよ。」
「それじゃあ今日はこれで帰りましょーう♪何気に時間ももうすぐになっちゃったしね!…柚李、今日は色々とありがとうね!なんか柚李に色々話せて良かった!」
別に大したことはしてねぇよ…
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