本当の始まり

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あれから愛琉からは本当に連絡がなく俺はその間いつものように学校へ行き、いつものように授業を受けて過ごしていた。 そして1週間が経ち週末の日曜日、愛琉からメールが届いた。 ------------------ 件名:無題 宛先:早坂 柚李 本文 柚李ー! 寂しかった?久しぶりの愛琉ちゃんだよー! いきなりだけどさ、明日柚李に会いに行くね♪ それじゃおやすみまた明日ね★ ------------------ ん? いきなりなにいってんだこいつ。 ------------------ 件名:Re :無題 宛先:柚李 本文 いやいや、いきなり意味わからんしいつ会いに来ていつ会うのかも分からん あと別に寂しくもなかったわ。 ------------------ って愛琉に送った。 …送ったはずなんだけど普通に無視された。 はぁ…まぁいいか。 明日またメールかなんか来るだろ。 そんときに聞こう。 とりあえず夜飯食うか。 俺の部屋は2階にあるので1階まで下りていく。 リビングにいくと父さんと母さんの姿があった。 「母さん、今日飯なに?」 「えーと、カレーだけど嫌なら食べなくてもいいわよ?」 「いや、全然食うけどさ。そういえば明日からもう10月だからさ、ブレザー出しといてよ。」 俺がそう言うと母さんの代わりに父さんが答える。 「それなら、俺がもう出しておいた。ほらそこのテレビの前にかけてあるだろ。」 さすが父さん。 何気に父さんは気が利く。 「あ、ほんとだ。ありがと。」 カレーが出されて食べはじめて少したった頃、父さんは言った。 「まぁなんだ、お前も最後の高校の生活なんだから少しくらい楽しんでもバチはあたらんだろ。過去よりも前に進むんことも大事だぞ。」 普段は夜も遅くに帰ってくるため週末くらいしか話さないのに的確な事を言ってくる父に苦笑いしか返せなかった。 「あ、うん。わかってるよ。…んじゃご馳走さま。」 そういって部屋にもどる。 っま、心配してくれてんだよな…
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