本当の始まり

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------------------ ---------- ジリジリジリジリジリジリ 布団から手を出して目覚ましの音を止める。 あっ、夢か。 それにしても今さらなんて夢だよ。 愛琉と会ってからよく過去の事を考えていた。 そのせいで今日はあんな夢を見てしまったのかも… それはそうと愛琉から結局メールもこなかったけど、まぁいいか。 取り合えず今日から10月だ。 …まぁ特にいつもと変わりはないけどな。 そう思いながら1階に降りて朝ごはんを食べる。 「柚李ーブレザー忘れないでねー。」 「あぁ、わかってるよ。」 ご飯を食べ終えブレザーを着て学校へ向かった。 「いってきます。」 「ほーい、今日は楽しめるように頑張ってらっしゃい!」 また言ってるよ… 「毎週月曜日それ言ってるけど、今まで特に何も起きたことないんだけど…」 すると母さんは笑いながら言った。 「いいのよ、そんなことは!もしも楽しいことが起こったら私のお陰にできるじゃない!」 「いってきます。」 無視して家を出る。 まぁもしも楽しいことがあっても言わないけどな。
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