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「てか意外に柚李驚いてないの?思ったより冷静だね…?」
「いや、すごい驚いてるぞ。だって1週間予定あるとか言ってメール来たのも昨日だし、しかも会おうって言ってどこで会うのかもいわねぇし、それがいきなり転校かよ…もしかして会うって学校でってことだったのか?」
「そのとおーり!こっちの方がサプライズ感あるかなーって思って♪柚李は嬉しくなかったー?」
嬉しいか嬉しくないか聞かれると、嬉しくなくはないけど。
愛琉には言わないけどな。
「嬉しいか嬉しくないかは置いといて、いきなり転校なんて大丈夫だったのか?親はなにも言わなかったのか?」
普通ならいきなり転校なんて難しいはず。
それが1週間でいきなり転校だなんて…
「えーっと、親に関してはすごいお願いをしたの!親も私の友達事情知ってるからさ、高校生活最後に大切な思い出を残したいって。このままつまらなかったで終わりたくない!ってひたすらお願いしたらなんとかオッケーしてくれたの!」
「それって俺のこと話したってことか?」
「そうだよー。''やっと本当の友達が出来そうなの!やっと私変われる気がするの!''って言ってそこでやっと納得してもらえたんだよー!''ならしっかり楽しみなさいよ''って!」
うむ…どうしたものか。
一応俺にも友達作らない理由があるんどけどな。
けど、愛琉と話してるのが唯一退屈が無くなるときだから今はこの関係のままでも良いって思えるんだよな。
それこそ俺の勝手なわがままなのかもしれない。
「あっ、編入試験の事なら問題ないよー!私こう見えて頭だけはいいんだー♪……まぁとにかくこれからもよろしくね!柚李!」
「あぁ、よろしくな。」
けど、少しは退屈しなくてすみそうだな。
「それじゃーとりあえず学校を案内してよ!」
「別にいいけどHR終わったんならもう授業始まると思うぞ?」
「え?柚李なにいってんの?今はもうお昼休みだよ?」
っは?どゆこと?
もしかして俺予想以上に寝てたのか?
「ってことは俺は大体4時間くらい寝てたの?」
「そゆことになるね!いつまでも起きないからわざわざ起こしてあげたんだよー!まぁそれはいいから早く案内してよ!」
あー、今度からはこうやって俺の毎日が始まってくんだな。
まぁとりあえず愛琉の案内をすませますか。
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