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そうして愛琉を案内しながら話している。
もちろん周りからは変な視線がとんでくるし、こちらを見てひそひそしているやつらもいる。
まぁそれくらい俺はいつも独りだってことだ。
「そういえば柚李、なんか私柚李が寝てるときの休み時間の時に他の女子から''早坂には関わらないほうがいいよ''って言われたんだけどなんでだろう?」
やっぱそんな感じのこと言ってたか。
なんとなく言われてそうだなとは思ってたけどね。
「あぁ、みんな俺のこと避けてるからな。愛琉も避けられたくなかったら俺から離れていいからな。」
「いやいや、私は柚李と友達になるために転校してきたんだから。柚李と仲良くするだけで避けてく人達のことなんて別になんとも思わないよ!」
なんでこんな臭いこと言えるんだろーなー。
「そっか。あとよくそんな臭いこと言えるな。」
あっ、声に出ちまった。
「なんでそんなこと言うのー!…素直に嬉しそうにすればいいじゃない!…まぁとにかく、だから私は絶対に柚李と友達になる!」
「はいはい。」
やっぱ愛琉はおもしろいやつだと思う。
「それじゃー張り切って案内再開しよーう!」
「よし、そんじゃとりあえずおすすめの独りになれる場所を教えてやるよ。」
「いや、なんでそんなネガティブな感じの案内されなきゃならないの?私は普通の場所を知りたいんだけど…保健室とか理科室とかそんな感じの!」
なんだそっちか、案内って言うから俺の好きな場所教えてほしいのかと思った。
「あぁなるほど、了解。そんじゃとりあえず1階から回るか。」
「うん!よろしくね!」
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