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授業中ちょいちょい愛琉が先生にいきなり質問されたりしてたけど全部余裕で答えていた。
簡単に答えられている先生の悔しそうな顔がなんだか可哀想だった。
---- そして放課後。
「愛琉、お前本当に頭だけはいいんだな。今の今まで信じてなかったよ。」
「そうなの、私頭だけは…って頭だけはってどゆこと!?私は全部しっかりしてるよ!!」
それを認めたら絶対に調子に乗るからな、愛琉の場合。
「それは別にいいんだけど、この後どうすんの?またどっか行ったりすんの?」
転校する前まではいつもどっか行って話したりしてたからな。
「ごめん柚李!柚李が私と居たいのは分かるんだけど今日はこの後未来先生に呼ばれてるんだ…だから今日は遊べないの!本当にごめん!」
「おう、わかったぞーさみしいなー。…んじゃ帰るわ!」
「棒読み!?そして帰るの早!!…まぁいいけどさ…また明日どっか行こうね♪」
愛琉は笑顔でそう言って職員室の方に向かって走っていった。
「あんま廊下走んなよー。」
はーい と聞こえてきた。
なんか思わず可愛いと思ってしまった。
どうかしてんな……早く帰ろ。
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