本当の始まり

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デデンデンデデン♪~ あぁ電話か。 ディスプレイを見ると''愛琉''と表示されていた。 「もしもし。」 「あっ、もしもし柚李?今日はごめんね遊べなくて。明日からはまたどこかいったりしよーね♪」 いきなり謝るやつ。 てか先生に呼ばれてたんなら仕方ないだろ。 「別にいいよ。それより未来先生になんて言われたの?」 「んー、学校のことを話されただけで特になにもないかなー?」 ふーん、そうなんだ。 いやなんとなくだけど未来先生がわざわざ呼んでまで言ったのが普通のこと過ぎて…なんか違和感。 俺が呼ばれるときは大抵話しに付き合わされる。 それが学校の説明って。まぁいいけど。 「んでどうだった?うちの学校楽しかったか?」 「そうだねー、柚李がいるから楽しいよ!他の子達に関してはまだなんとも…」 「まぁ愛琉なら他のやつらとも仲良くできると思うぞ。俺といたらどうなるかは分かんないけど。」 「私は上辺だけの友達より1人の親友を作ることに専念するよ。この学校に来たのはそれが目的なんだから!」 「そうだったな、ただ俺と一緒にいてお前まで避けられても責任は取れないからな。」 冷たい言い方かもしれないけど事実だから。 「別にいいよ、友達になるためなら。てか友達になったら柚李もそんな言い方しなくなると思うなー(笑)いきなり優しくなったりして!」 「それはない。」 「いやーわかんないよー?……てか私眠いし寝る!じゃっ!」 ツーツーツーツー 突然掛けてきて突然切りやがって。 本当によく分からないやつだな。 …………おやすみ。
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