君の唄

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「さんきゅー…んじゃ早速話しに入るけど、お前は休んでるから知ってるかは分からないが毎年学園祭では先生たちもなにか出し物を出さないといけないんだ。」 あーそれならなんとなく知ってるな。 毎年学園祭終わった後学校にいくと、大抵クラスのやつらが''○○先生最高だったねー''とかなんとか話してるのでなんかやってるんだろーなとは思ってた。 「それでその出し物がいつもは先生方全員でなにかすることになってるんだけどよ、今年から人気投票で1位になった先生が出し物を決めてその人が必要に応じて誰かを誘うって事になったんだよ。」 へー、そうなんだ。 てかその投票いつあったんだ? 俺は投票した記憶がない。 「ちなみにその投票は去年の学園祭の後アンケートに書いて提出してもらった。だから柚李は知らないな。」 そういうことですか… というより一体俺になんの関係があるんだよ… 「それが俺になんの関係があるんですか?」 「まぁ最後まで聞けよ。なんと去年の投票で俺が1位になっちまった…だから何かしなきゃいけなくなった。」 まじかよ。 まぁ確かに未来先生はイケメンの部類に入る先生だから女子の投票は多そうだけど。 「それでどうせやるなら何か盛り上がることをしたいと思って考えたことを他の先生方に話して協力して貰おうと思ったんだが、''協力はしたいけど私たちには無理だ''と言われてしまってな。」 みんなに無理って言われる難しい出し物。 けど、凄い盛り上る?なんだろ。 「一体どんな案を出したんですか?」 ニヤリ、と笑って未来先生は言う。 「バンドだよ!」
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