君の唄

5/16

15人が本棚に入れています
本棚に追加
/155ページ
………バンド? 確かに未来先生は楽器が大体弾ける。 未来先生にちっちゃい頃教わっていたと言うのはギターの事だ。 今でもたまーに教わりに行くことはあるけど、教えるだけあってやっぱり上手い。 けど他の先生で弾けそうな人がいるかと聞かれると……居ないな……… 「そりゃ他の先生方に頼む方が無理がありますよ!確かに盛り上るとは思いますが人がいなきゃできないですよ。」 「だからお前を呼んだんだろーが。」 は?なにいってんだこの人。 なんで先生の出し物決めるのに俺を呼ぶ必要がある。 「なにいってんすか?俺を呼ぶ必要なんてこれっぽっちもないと思いますが…」 「なにいってんだ、お前がやるんだよ。お前ギター弾けるだろうが!」 俺に指を指してそう言う未来先生。 …………………? ……っっっっ!!!!!!!! 「はぁーっっ???俺がバンドー???なにいってるんですか未来先生!!!!」 あまりの意味の分からなさに思わず声をあげてしまう。 「まぁそんなわけでよろしくたのむわ!」 と、軽い感じで言い放つ。 「いやいやいやいやいや!誰も良いって言ってませんから!俺絶対に協力しませんよ!てかそんなにギター上手いわけじゃないですから!」 「あっはっは!お前がそんなに興奮するなんて珍しいな!……けど協力はしたくないのか……ならしょうがないな……」 そういって俯く未来先生 なんとなく可哀想になってきた。 しかしその3秒後、満面の笑顔になった未来先生は顔を上げて言う。 「それじゃ仕方がない!これは関係ない話しなんだか、うちの学校はずる休みした生徒がいたとして、それがバレた時はその生徒に反省文を400字×20枚書いてもらうことになってる。」 …?一体なにが言いたいんだこの人。 別に俺には関係のない話しだ。
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加