15人が本棚に入れています
本棚に追加
/155ページ
「それにな…なんつーかその…お前も最後の学園祭でくらい何か思い出をつくってほしくてな。''友達''と認めないのはいいがそれでもお前は愛琉ちゃんに会ってなんとなく変わってる。だから、他の先生方が無理だった時はお前を迷わず誘おうと思ったよ。」
やっぱ心配してくれてたんだな。
利用するとかいいながら結局は心配たっただけなんだから。
…そこまで言われてやらなかったらもう俺が完全に悪者だな。ハハッ
「わかりました、やりますよ。ただ人前に出るのはあんま好きじゃ無いんですけどね……」
「なにいってんだ!最後くらい我慢しろ!それにそんくらい面白くないとなんにも記憶にのこんねーだろうが!」
別に俺は面白くないですよ……
愛琉と先生だけです。
「なにがおもしいんですか……まぁ愛琉には俺から頼んどきますんで、今日はもう帰ってもいいですか?」
正直早く帰りたい。
なんか愛琉も待ってそうだし。
いや。待ってるとは言ってないよ?
けどなんか待ってそうじゃん。
「おう、サンキューな!あとついでに曲は勝手に決めていいから決めといてくれ!知ってる歌なら大体弾けると思うからよ!」
「わかりました、決まったらまた教えますんで。それじゃーさよなら。」
「おー、気をつけて帰れよ!」
はぁー…やっと帰れる…
とにかく練習しないといけないな。
なんせ後2週間しかない…
俺も未来先生くらい弾ければいいんだけど、なかなかそう上手くはいかないもんだ。
てか愛琉に断られたらどうしよ。
最初のコメントを投稿しよう!