君の唄

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---と、まぁ愛琉に話そうと思ったんだが校門辺りで待ってると思ったのにいない。 ふーん、あいつなら待ってると思ったんだけどな。 ………ってこれじゃあ待ってるのを期待していたみたいになっちゃうじゃん! と独り葛藤しながら歩いていると、前の電柱に人影が。 「おっす!柚李。お疲れ様!」 愛琉だった。 やっぱ待ってたのか。 「おう、愛琉が待ってるとしたら校門辺りかと思ったんだけどな。」 「うん、そうしようと思ったよ。けどこっちで待ってた方が''あー、愛琉今日は先に帰ったのかー''って思わせといての実はここにいましたー!ってなって柚李嬉しく感じるかなーって!」 そんなんになるわけないのに。 っえ?なってたって? あれはなんかの間違いだ。 「いや、別にならんけども……。それより愛琉、ちょっと頼みがあるんだけどいいか?」 愛琉は嬉しそうな笑顔で近づいてきた。 そんなに俺からの頼みが嬉しいのか? 「柚李が私に頼み事?柚李が私に頼むなんて初めてじゃない?なんか将来の友達として嬉しいかも!?」 「まぁ、正式に言うと未来先生の頼みなんだけど俺からも頼むよ。……それでなにを頼むかというと学園祭についてなんだが--------」 とまぁ一通り話すと愛琉はフンフンと頷きながら聞いている。 そして一言--- 「柚李…その話なんだけど、私……………………すっっっっっっっっっごくやりたい!!!!」 と目をキラキラ光らせて言った。 やっぱりね、愛琉はこういうの好きそうだからな。それに歌も上手いしさ。 そりゃ歌うのも楽しくなるよな。
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