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「えっ?なになに、未来先生からの呼び出しってお説教じゃなくてこの話しだったの?」
「まぁな。ただ説教はされなかったけどそのかわりに仮病の事実を利用された。うちの学校、仮病したら反省文20枚書かなきゃダメなんだって。」
愛琉があの時言わなかったら誘われても断ることが出来たのに。
「そうなんだー!そりゃやるしかないか、良かった!あの時言って♪おかげで柚李と学園祭でバンド組めちゃったよ~!」
両手を頬にあてながらうねうねしてやがる。
ったく、こっちは普通に嫌だったってのに……
「俺あんま目立ちたくないんだよ本当は。それなのに余裕でみんなに注目浴びちゃうじゃん。」
どうせ後でなんであいつなんだよ的な影口たたかれるんだから。
別に今更言われてもなんとも思わんが。
「まぁまぁそう言わないで!折角なんだから見返してやるくらいのつもりでやろーよ!ちなみに歌う唄はなんなの?」
見返してやるほど俺上手くねーし…
--- あっそうそう。
そのこと伝え忘れてた。
「そうだったな。曲の事なんだが選曲は愛琉と俺で決めていいんだってさ。未来先生は楽器に関しては相当凄いから何でもすぐいけるらしい。」
「えっ!?なんでもいいの?」
と少し驚いて愛琉はなんだかウ~ンと何か考えている。
「ねぇ柚李……笑わないで聞いてくれるかな?」
いきなりどしたんだろう?
笑う話なんて出る要素がないだろ。
歌決めるだけでさ。
「お、おぉ…別に笑うことなんて1つもないだろ。」
「うん…あのね…?」
「わたしね……?」
焦らすな…。
「あぁ、」
「私が自分で作った唄を歌いたい!」
…………えっ?
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